「FIRE 最強の早期リタイア術」とは?
Amazonで一番売れた投資本!(2020年10月)
作者はカナダ国籍のアーリーリタイア旅人、クリスティー・シェン、ブライス・リャンのご夫婦です。
翻訳本であり、原題は “Quit Like a Millionaire: No Gimmicks, Luck, or Trust Fund Required”。
直訳するなら、「ミリオネアのように退職せよ!小細工、運、信託資金は不要!!」でしょうか。
FIREという言葉は日本でも広まってきているので、キャッチーな邦題となっています。
中田敦彦氏、両学長ら有名Youtuberが話題にとりあげる
2020年10月に何があったかというと、著名Youtuberがとりあげた影響と思われます。
中田敦彦のYouTube大学
2020年10月17日
【働かないで生きていく①】最強の早期リタイア術〜遊んで暮らして金もある〜(FIRE)
2020年10月18日
【働かないで生きていく②】アメリカで話題沸騰の生き方(FIRE)
再生回数は、11/24時点で①が133万回、②が77万回です。
▼▼▼ 動画リンクは下の方ご参照 ▼▼▼
両学長 リベラルアーツ大学
2020/10/18
第220回 【知らなきゃ絶対ムリ】早期リタイアするために「年収」よりも大切なたった1つのこと【会社やめたい】【お金の勉強 初級編】
再生回数は、11/24時点で19万回です。
リベ大動画では、この著書を既に過去何度か取り上げられており、この回は「貯蓄率」にフィーチャーした動画でした。
▼▼▼ 動画リンクは下の方ご参照 ▼▼▼
アーリーリタイアを達成した著者の基本スペック
気になるリタイア達成への道のりですが、かなり高スペックなカップルで、正直、たじろいでしまいます。。
職業は?
コンピュータ・エンジニア
学歴は?
カナダのウォータールー大学 コンピューター・エンジニアリング学部
医学部を持たない大学で構成されるComprehensive Research Universityグループ(約50校)の中で総合評価を指すnational reputation(評価)カテゴリーでは、2010年までの19年間で17度カナダ国内1位にランクされている。(Wikipedeia)
年収は?
夫婦で初年度の税引き後年収12万5千ドル(1300万円!※1ドル105円として)
家族構成は?
夫婦のみ、こどもなし
家は?
リタイア前は賃貸。リタイア後は「旅人」のため賃貸もなし。夫の実家にベッドなどを置いているとのこと。
リタイア年齢は?
31歳
リタイアに要した年数は?
9年
6年で50万ドル(約5250万円)、残り3年で100万ドルへ到達
リタイア後の生活費は?
4%ルールに基づき、4万ドル(約420万円)
リタイアして何をしている?
世界中を旅している
著者のポートフォリオ
全てETFで購入されており、債権 40%、株式 60%で配当利回りを重視、ポートフォリオ全体の利回りは 3.5% !!
債権
- 国債 10% 利回り 3%
- 社債 10% 利回り 3.5%
- 優先株 20% 利回り 5.6%
※前の%はポートフォリオに占める割合
しめて、債権 40%、利回り4.4%
感想としては、、
- カナダの国債の利回り高いな!
- 優先株を20%も取り入れている!
優先株は、カナダのXPFというPFFのようなETFです。
カナダ株式インデックス
- TSX 5% 利回り 2.5%
- 高配当株 5% 利回り 3.5%
- REIT 10% 利回り 5.75%
合計で、カナダ株式インデックス 20%、利回り4.4%
ここも高配当株、REITの組入による高配当化がおこなわれています。
米国株式インデックス
こちらはシンプル。
- 米国株式インデックス 20% 利回り1.75%
EAFE株式インデックス
最後に分散のために米国以外の先進国株式を。
- EAFE株式インデックス 20% 利回り2.5%
ポートフォリオ全体で利回り 3.5% です。
ポートフォリオの安全装置
著者は31歳という若さでリタイアしたため、ポートフォリオの永続性について綿密に検討されており、安全装置として次の2点を紹介しています。
- 現金クッション
- 利回りシールド
ちなみに「利回りシールド」は原著で “Yield Shield” と記されています。
簡単にいうと、
- ポートフォリオの暴落時に備え5年分の現金を準備しましょう
- ただし、全額現金だと準備が大変なので配当分は現金不要
ということです。
なので、ポートフォリオ全体が高配当に設計されているのですね。
- 4%ルールを標榜しているが、そもそもポートフォリの配当利回りが3.5%に設定されていて、暴落時に無理に取り崩さなくていいようになっている。
- インデックスによるキャピタルも狙っている
参考になります。
まとめ
最後に、本の中で印象に残っているところをご紹介します。
若くしてリタイアを達成した著者が世界中を旅された思い出の中で、
「大阪で神戸牛という食の天国を味わいました」(1人あたり48ドル=約5,000円)
と語っているところです。
大阪で神戸〜というのもお茶目ですが(笑)、1人あたり5千円のちよっといいお店で肉を食べるという飲み会ガマンすれば手が届くことを海外のミリオネアの方が特別な思い出にしてくれているのが印象的でした。
以上、「FIRE 最強の早期リタイア術」のご紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!