- 3大運用会社の代表的な米国高配当株ETFが選びやすい
- 私の場合、設定日の古さ、規模、構成銘柄数、キャピタルゲインの期待からVYMを選択
- インデックス投資では物足りない人は高配当ETFの併用がおすすめ
はじめに
高配当戦略はジェレミー・シーゲルの著書「株式投資の未来」でも紹介されている有名な投資方法です。
この本ではインデックス運用を上回ることを目指す手段として、D-I-V指針を提唱しています。
- D 配当(Dividend)
- I 国際(International)
- V バリュエーション(Valuation)
「インデックス運用を株式投資のコアにするべき」との考え方は軸として、インデックス投資のリターンを保管する戦略として紹介されています。
3つの指針の中の配当については、資産を増やす段階においては配当を再投資することにより、複利の力によってリターンを稼ぐ戦略となっています。
私の場合は、インデックス投資はつみたてNisaで行っていますので、併用する形で、バンガードの米国高配当株ETFであるVYMを定期的に買っています。
長期的なリターンを考えれば、インデックス投資だけに一点集中すればいいとの説もあります。ただ、インデックス投資だけではちょっと面白みにかけるので、高配当ETFを買っています。
定期的に配当が行われて「金のたまごが生まれている」実感が得られるからです。
もちろんこの配当は再投資しています。配当が出た段階で、米国10%、日本国内20.315%の課税がされますので効率的ではありません。
それでも3ヶ月に1回、数千円でも配当が出てくるのはうれしいものです。
ちなみに米国の証券会社では「DRIP」というサービスがあり、配当金に課税されることなく、自動的に再投資できます。日本ではサクソバンク証券のみが対応しています。
米国株式の高配当ETF
世界を代表する3大運用会社、バンガード、ブラックロック、ステートストリートの代表的な高配当株式ETFを比較してみましょう。
3つとも非常に有名なETFですので、迷われる方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私うしじぞうは、VYMを買っています。理由は、設定日の古さ、規模、構成銘柄数の多さです。
残念ながら配当利回りは3つの中では最も低いですが、キャピタルゲインも期待しての選択です。
(2020年7月のデータ)
ティッカー | VYM | HDV | SPYD |
---|---|---|---|
名称 | バンガード・ 米国高配当株式ETF |
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF |
SPDRポートフォリオ S&P500高配当株式ETF |
運用会社 | バンガード | ブラックロック | ステートストリート |
設定日 | 2006/11/10 | 2011/3/29 | 2015/10/21 |
基準価額[ドル] | 81.57 | 83.49 | 28.46 |
時価総額[百万ドル] | 26,325.6 | 5,656.18 | 1,937.93 |
経費率 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
分配金利回り | 3.65% | 4.11% | 6.09 |
組入比率\銘柄数 | 428 | 75 | 61 |
エネルギー | 6.8% | 19.66% | 10.77% |
素材 | 3.6% | 0.84% | 8.98% |
資本財 | 9.9% | 8.30% | – |
一般消費財 | 13.4% | 0.70% | 5.04% |
┗ 消費サービス | 8.8% | – | – |
生活必需品 | – | 9.92% | 10.49% |
ヘルスケア | 15.1% | 22.21% | 9.02% |
金融 | 18.9% | 4.11% | 15.47% |
┗ 不動産 | – | – | 16.55% |
情報技術 | 10.8% | 7.26% | 5.45% |
コミュニケーション・サービス | 4.7% | 16.34% | 6.56% |
公益事業 | 8.8% | 10.05% | 11.67% |
組入比率をグラフで示します。

各ETFとも分散されていますが、上位3セクターはそれぞれ異なっており、特色が出ています。
特にSPYDは不動産・金融で30%を超えています。コロナショックの影響が大きく受けています。
VYM | HDV | SPYD | |
---|---|---|---|
1位 | 金融 | ヘルスケア | 不動産 |
2位 | ヘルスケア | エネルギー | 金融 |
3位 | 一般消費財 | コミュニケーション・サービス | 公益事業 |
まとめ
米国高配当株式ETFの代表3つの比較をしてみました。
個人的には、設定日の古さ、規模、構成銘柄数の多さ、キャピタルゲインの期待からVYMを選択しています。
インデックス投資よりも非効率的な面は否めませんが、iDeCo、つみたてNisaだけで、「なんか投資って実感がなくて面白くないな・・」と感じておられる方は、配当が出るETFを購入してみてはいかがでしょうか。
私うしじぞうはSBI証券で小額ですが、定期的にVYMを購入しています。
最後に、投資は自己責任です!
投資に関する決定は、読者様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!