「新しい文章力の教室」をオススメしたい理由
- 文章を書くための技術(第1章)
- 文章を読みやすくするための技術(第2章〜)
が具体的な事例とともに、
わかりやすく解説されていているからです!
この本をおすすめしたい人
ブロガーさんがこぞって紹介しているので、ブログ3種の神器みたいな扱いですが、文章を書く全ての人におすすめしたい一冊です。
突飛なことが書いてあるわけではなく、むしろ基本・原則・当たり前、だけどできてないことが淡々と書かれている。
この本に書いてあることを実践すれば、クセのないソリッドな文章が書けるようになります。
普通に勉強、仕事をする私たちにとって最初にマスターしたい内容ではないでしょうか。
「新しい文章力の教室」の読み方
まずは第1章を何回か読んで、書いてある方法の通りに文章を書いてみよう
わかりやすく説明してくれているので、「ああ、ナルホド、ナルホド」と、すぐにわかった気になれますが、「わかった」と「できる」は別物です。
説明では「構造シート」という下書きを、手書きで書きましょうとあります。
この点については手書きが一番いいと思いますが、私はマインドマップ(XMind)を使用してキーボード打ちしています。
マインドマップを使うとまさにプラモデルのように文書の入れ替え、メモ追加、全体像の俯瞰ができてしまうので!
第2章以降は、個別でも使えるテクニック集
ざっと全体を読んで、すぐに理解して自分自身にセットできるものはセット。
実際に文章を書いた時に、「NG例そのものをやっちゃってるな」と気付いたり、「あのテクニックを使おう」とトライしてみるのがよいでしょう。
そしてたまに本を読み返し、トライ&エラーしながら、少しずつ自分の中に腹落ちさせていきます。
愚地独歩やネテロ会長の正拳突きのごとく。
以下は忘備録です。
第1章 書く前に準備する
書く前の準備で文章が決まる
01 良い文章とは完読される文章である
02 完読される文章、完食されるラーメン
03 文章は目に見えている部分だけではない
04 必要なものは主眼と骨子
05 悩まず書くために「プラモデル」を用意する
06 書きたいことのパーツを揃える
07 文章の主眼をセットする
08 文章の骨子を立てる
09 「構造シート」で整理する
10 トレーニングで上達する
11 話題は主眼に沿って取捨選択する
12 基本の構成は「サビ頭」
13 構造シートをもとに書き始める
14 書けなくなったら
15 作文の完成度はロングテール
[コラム] 速い・フラット・ファン目線がナタリーのポリシー
第2章 読み返して直す
「完読」を目指して文章を磨いていく
16 文章は意味・字面・語呂の3つの見地で読み返す
17 推敲の第一歩は重複チェック
18 文節レベルの重複を解消する
19 文末のバリエーションに気を配る
20 時制を混在させて推進力を出す
21 文型や段落単位の重複に注意する
22 主語と述語を意識しながら構造に還元して読む
23 単文・重文・複文を理解して係り受けを整理する
24 読点で区切る
25 ひとつの文で欲張らない
26 感じとかなのバランスに注意する
27 本来の意味から離れた漢字はかなに開く
28 誤植の頻発ポイントでは事実確認を厳重に
29 修正したら必ず冒頭から読み返す
[コラム] 肩入れしない、批評しない。感想を書くのはユーザーの仕事
第3章 もっと明快に
読者の負担を取り除いてもっと伝わる文章にする
30 身も蓋もないくらいがちょうどいい
31 余計な単語を削ってみる
32 余計なことを言っていないか
33 「が」や「で」文章をだらだらとつなげない
34 翻訳文体にご用心
35 濁し言葉を取る勇気を
36 伝聞表現は腰を弱くする
37 複雑な係り受けは適度に分割する
38 係り受けの距離を近づける
39 修飾語句は大きく長い順に
40 属性を問う主語は「こと」で受ける
41 受動と能動をはっきり意識する
42 おまとめ述語にご用心
43 情報を列挙するときは語句のレベルを合わせる
44 列挙の「と」「や」は最初に置く
45 並列の「たり」は省略しない
46 主語の「は」と「が」の使い分け
47 時間にまつわる言葉は「点」か「線」かに留意する
[コラム] 選り好みしない、全部やる。専門性は読者が見つけるもの
第4章 もっとスムーズに
読者に伝わる丁寧な文章にしていく
48 スピード感をコントロールする
49 体言止めは読者に負担を与える
50 行きすぎた名詞化はぶっきらぼうさを生む
51 指示後は最小限に
52 「今作」「当サイト」……指示語もどきにご用心
53 一般性のない言葉を説明抜きに使わない
54 わからないことはひと言でも書いてはいけない
55 「企画」「作品」……ボンヤリワードにご用心
56 「らしさ」「ならでは」には客観的根拠を添えること
57 トートロジーは子供っぽさを呼び込む
58 文頭一語目に続く読点は頭の悪そうな印象を与える
59 約物の使いすぎは下品さのもと
60 丸かっこの補足は慎み深さとともに
61 可能表現に頼らない
62 便利な「こと」「もの」は減らす努力を
63 なんとなくのつなぎ言葉を使わない
[コラム] ファンの気持に寄り添ってメディアを運営する
第5章 読んでもらう工夫
文章を伝える工夫は仕事の基本にも通じる
64 具体的なエピソードを書く
65 主観の押し付けは読者を白けさせる
66 人物名で始めると目を引きやすい
67 あえて閉じた言葉で読者との距離を縮める
68 名詞と呼応する動詞を選ぶとこなれ感が出る
69 数字を入れると具体性がます
70 タイトルは切り口の提示から
71 記事単位の重複に注意する
72 インタビューの基本は「同意」と「深堀り」
73 感想文やレビューを書くには
74 長い文章を書くには
75 企画書を書くには
76 レイアウトの考え方
77 すべてのルールは絶対ではない
[コラム] 誰でも学べる「ナタリー文体」誕生の秘密
まとめ
我々は全員が小説家になるわけではないですが、一生、文章を書き続けなければなりません。
あなたの友人、同僚が書いた文章を見て、「あ〜!本に書いてあったことやってるな」と気づくのも学びになります。
すぐに読める分量の本ですので、ぜひ一度手にとってみてください。
ではまた!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!